FC2ブログ

カテゴリ:マンガ の記事一覧

僕だけがいない街、の感想

ここ数日は少し時間に余裕が出来たので、前にKindleで買ってあった電子書籍版の「僕だけがいない街」を読んだんだけどこれがまー面白い。さすがはマンガ大賞2014で2位受賞、最近新刊が発売になったようで続きがすごーく気になってます。そんなわけでご紹介。

sub30.jpg


とは言ったものの、あらすじを紹介すると最初に読んだ時の面白さが半減するタイプのマンガなので、本当に荒い感じで内容を説明すると、主人公は特殊体質、過去に連続誘拐殺人事件に巻き込まれかけた、その事件について大きなトラウマを抱えている、事件が再び動き出し、母が事件に巻き込まれたことをきっかけに、何故か事件前の少年時代にタイムスリップすることにーーージャンルしてはサスペンスアドベンチャー?シリアスなバック・トゥ・ザ・フューチャー的な(笑)。

まず主人公の持つ体質は事件解決の重要な鍵になるものなんだけど、自分ではコントロールできないっていうのが面白い。何が起きているか分からないような描き方は、ジョジョのスタンド攻撃を受けているかのような描写で、焦燥感に駆られる感じが良い!…と思ったら、作者あとがきによると元荒木先生のアシスタントさんだったそうな。なるほど、納得の構成力。

そして、さっきも書いたけど主人公は少年時代にタイムスリップする。そこでトラウマとなっている誘拐事件に再び対峙して、事前に食い止めるために奔走する。事件が起きる日は決まっている、刻々と迫り来るタイムリミット、自分に何が出来る、次にすべき行動は…と追い詰められていく感覚がたまりません(笑)。ここでもキーワードは焦燥感ってことになるのかな。そしてついに事件当日、事件は起こってしまうのか、はたまた未然に防ぐことが出来たのか。


ここまで書いて思ったけど、あれだ、シュタインズ・ゲートで主人公がヒロインを助けるために過去に何度も飛んでいたあの感覚にすごく似ているような気がする。見てない人にはさっぱりだろうけど。あの焦った感じ、絶望感、あーいうのが好きな人はすごくハマりそうな話。もちろん自分は大好きです(笑)。

というわけで、巻数少ないマンガでオススメはと聞かれたら今はコレってぐらい面白い、というかすげー続き気になる(笑)。結局主人公は事件が起きる前に止めることができるのか、現代で続いている事件の処理はどうするのか、そもそも自分のトラウマとなっている事件はタイムスリップしたからといって止めていいものなのか、現代との事件のつながりに無理がでるけどそのへんのタイムパラドックスはどうするのか。私、気になります。

そんな感じで三部けい「僕だけがいない街」の紹介でした、また次回ノシ
スポンサーサイト



その土地に生きるということ「乙嫁語り」

気付けば久しぶりの1ヶ月に2桁の更新、だいたい3日に一本というペースだけど個人的にはこの辺が限界かな。そういえば昨日ひさびさにカウンターのとこで訪問者数見たら金曜日がやたら伸びててなんでかと思ったら、その日ってハイキュー!!について書いた日なんですね。まだメジャーじゃない面白いマンガを紹介できればというブログでそんな結果というのも嬉しいやら悲しいやら(笑)。そんな感じで、前回の最後に書いた通り森薫先生の乙嫁語りについての紹介です。まぁこれもマンガ好きには十分メジャーな作品ですけどね。

マンガ大賞2011で3月のライオンに敗れ惜しくも2位となり、今年の2013では海街diaryに敗れまたも2位という不遇のマンガ、乙嫁語り。内容は19世紀中央アジアに生きる人々の日常を「嫁」を中心に描くという、マニアックというかもはやニッチなレベルの話。それでも前作エマで萌え文化の象徴であったメイドさんを考証も交えて緻密に描ききったその実力は健在で、その描写力により描かれる日常の圧倒的な存在感がスバラシイ!!

news_large_otoyome01.jpg

・・・と聞いておりました(笑)。そう、これだけ話題になっていながら読んだこと無かったんですよね。もちろんこのブログでもマンガ大賞の話はしているので知ってはいたんですが・・・レンタルに置いてないんですもの(笑)。なのでなかなか読む機会に恵まれなかったんですけど、この間マンガ喫茶に行く用事があったのでついでに読んできました。


で、うっひょおおおおお面白れえええええええ!!・・・ってなるマンガじゃあないんですよコレ。なんかええわぁ(*´ω`*)という空気感に満たされたマンガ(笑)。具体的に言えば、前評判通りの描写力によるところが大きくて、刺繍の柄だったり装飾具の緻密さだったり、そういう道具を作るシーンもしっかり描いていたり、そういう細かなトコロに見える牧歌的な日常の雰囲気がいいんだよね。文化を描くということを非常に大事にされてる方なんだなぁという印象で、これって作者の好きなモノ描いてるっていうのがビンビンに伝わってくる、前から言ってるフェティシズムってやつです。作者も後書きで言ってますけど。



コミックナタリーのインタビューより、これはスゴイ


そしてそんな世界に生きる住人の生き生きとした感じが愛おしい。最初に描かれる「嫁」は、当時としては行き遅れの20歳、相手は12歳の男の子という所謂ものすごい姉さん女房なんだけど、この二人のやりとりがむちゃくちゃピュアでね、見てるこっちがにんまりしてしまう。その細かいな文化描写に、あー実際こういう人たちいたんだろうなぁ、ってかこういう時代に生きたかったなぁと思う事間違いなし(笑)。

あと5巻26話,日暮歌という話がものすごい良くて大好きだった。話というほどの話はないんだけど、朝から夜までの日常を1ページ=1コマとして描いていて、マンガというよりは画集・資料集に近い作り(笑)。でもこの手法が作品のテーマ・雰囲気にすごくマッチしていて、原画があったら一枚一枚額に入れて飾りたいと思ったほどで、マンガという枠を超えた瞬間とさえ思った(言い過ぎ?笑)。

(補足:日暮歌は直前直後の話と全くつながりが無く、資料集めが間に合わなかったために急遽描かれた、今まで描きたかったけど描けなかったネタ大放出の回だったらしい(笑)。でもこういうのでいいんだよこういうのでw)



長々と描いたけど一言で言えば「文化の中で逞しく生きる」ということ、それを細かな表現力で見事に切り取っていることが乙嫁語り最大の魅力だと思う。


というわけで乙嫁語りの紹介でした。これは大人と子供、男性と女性では受け取り方がかなり違う作品かもしれませんが、その描写力は国際的にも評価されているので(フランスかどっかで賞もらっているはず)、ゼヒ読んで見てくださいナ。では今回はこの辺で、また次回ノシ

正統派スポ根バレーマンガ「ハイキュー!!」

毎週読んでいるジャンプで今一番楽しみにしているマンガ、ハイキュー!!のご紹介です。今更紹介する必要なんてないとは思うけど、面白いものは面白いんですしょうがない(笑)。世間では暗殺教室がやたらもてはやされてますけどね、個人的には圧倒的にハイキュー!!です!

highkyuu_1280_1024_convert_20130524123804.jpg


ジャンプでは久しぶりに地に足のついたスポ根マンガで、バレーという題材もここ最近だと新鮮。主人公は背が低く瞬発力の高い素人キャラで、その爆発的な瞬発力について行ける=活かせる天才ライバル?キャラが同チームにいるという設定も面白い。その他にもちゃんとキャラが立ったメンバーが多く、その上試合中の絵の構図がバツグンに上手い。今ジャンプでもトップレベルのマンガセンスを持っている作家さんなんじゃないだろうか。

なんとなく最後に書いてしまったけど、ハイキュー!!の上手さって構図だと思う。バレーってスポーツ自体が攻撃・守備のルーチンで一定のテンポがある競技だからかフィニッシュ以外は単調になりがちだけど、チームが一丸となって相手の攻撃に耐え、からの精一杯の攻撃によって点が決まる瞬間のカタルシスがスバラシイ。その一瞬一瞬を切り取る構図がすごく良くて、主人公の瞬発力やそれに合わせる天才セッターのトスなんかのマンガ的表現はもちろんなんだけど、エースのアタックのダイナミックさ、ブロックではじいたボールを拾うリベロのギリギリ感とか、現実の試合に普通に出てくるような場面の切り取り方が本当に上手いと思う。

3727df57bc5c0dcbfe0ef9bd1598a09437e3.jpg
▲先に跳んだ主人公(足)を囮にバックアタックをかける直前のエース、かっこいいw


ここ最近はずっと試合で見た目の変化に乏しい感じはあるけど、ちゃんとバレーの細かいルールを駆け引きに絡めて紹介していくのも面白い。スポーツマンガでは割と基本な気もするケド、正直上手く出来ているってのは少ない気がする。テニプリとか黒子のバスケみたいなキャラマンガだとまた話は別だと思うけど、試合を面白く描けるというのはスポーツマンガでは非常に大事(どっかのラクロスマンガの敗因もこれだしな 笑)。

主人公チームのキャラもイイのが揃っていて役割分担がしっかりしていていい感じ。チーム内での立ち位置がハッキリしていたり、誰と誰が仲がいいとかの関係も見えて結構練ってあるのかなという印象。ただ相手チームのエースキャラ以外が、後々絡めるキャラにしたいのかただのモブキャラにしたいのか分からないところは少し残念か。

あとは少年誌的に可愛いヒロインが出てくれば文句は無いんだけどなぁ(笑)。一応美人女子マネージャーはいるんだけど今のところサブキャラどころか応援専用キャラな扱いで残念。この辺は作家も担当も気付いているだろうし、なんとかしてくれるような気はするけど。それと主人公・日向と天才・影山の対照的な名前も今後引っかけてくるんじゃないかなー。そういう名前にひっかけた話大好きだからゼヒやってほしい(笑)。


というわけでハイキュー!!紹介しました。絵がちょっと女子よりな感じがして読みづらいって声も良く聞くけどゼヒ読んでみてもらいたい作品です。では今回はこの辺で、また次回ノシ

祝アニメ化決定「シドニアの騎士」

どうせ最新巻の特装版特典OVAが関の山だろうとか言われてますけどね、ワンクールアニメになるって信じてます、わたし(笑)。

というわけで、先日アニメ化が発表された「シドニアの騎士」のご紹介です。っつってもね、弐瓶作品がとっつきにくいことぐらい分かってるんですよ。それでも今までの作品に比べたら幾分読みやすく、入門編としてもオススメなので・・・軽く書かせてください(笑)。

20100125_573382.jpg

あらすじ
太陽系を謎の異生物ガウナに破壊され、人類が地球から脱出して1000年。宇宙を放浪する超巨大宇宙船シドニアで暮らし、ふとした事からエースパイロットとして選ばれた少年谷風は、今日も巨大ロボット・衛人(モリト)を操縦しガウナと戦うのだった。

・・・というハードSFな雰囲気に学園ラブコメ要素を取り入れた、という弐瓶勉の新境地、それがシドニアの騎士でございます。うーん、どの辺が読みやすいの?普通に最近よくあるロボットアニメみたいなもんじゃない、って言われるかもしれない。けど、もはや弐瓶さんがラブコメ描くってことだけでちょっとしたギャグみたいなもんなんだ(笑)。この感覚が伝わらないのがもどかしい(;´Д`)笑

そんなお笑いな雰囲気の中でも、デカイものを描かせたら右に出る者はいないだろうという巨大建造物・巨大ロボットのスケール感、ガウナの有機生命体っぽい気持ち悪い質感やぬめぬめどろどろしたそのフォルム、巨大ロボが縦横無尽に飛び回るダイナミックな戦闘描写・・・そのあたりはやっぱり弐瓶ワールド全開なのでSFファンも安心して欲しい。比率的にはラブコメ3:SF要素7ぐらいでちゃんとSFもしてるので。



んでさっきも書いたけど、やっぱりファンとしてはそんながっつりSFが描ける弐瓶さんがラブコメ描くってだけで面白すぎる(笑)。だってもともとBLAME!!とかバイオメガとかは、退廃的な暗い雰囲気の中を行く主人公のカッコ良さを前面に押し出していて、出てくるキャラクターもおおよそ人間離れしているやつが多くて実にハードボイルドで、それがまた最高にカッコ良いっていう作品。そんな世界観を持った彼がどうしてこんなゆるーい雰囲気の日常を描けるのか、マンガ家としての実力とギャップに驚かずにはいられない。あとは前はごちゃごちゃで読みにくかった絵の線が減ってキッチリカッチリマッシロな絵になったけど、やっぱり上手いもんは上手いというのも実感した。


E382B7E38389E3838BE382A203s.jpg E382B7E38389E3838BE382A202s.jpg
▲いやだってこんなの描く人だとは思わないものww


んーなんというか、世の中のロボットSFラブコメが、ラブコメやロボットからSFに歩み寄って落としどころを決めて作っている感じなのに対して、ハードSF側が歩み寄っているシュールな感じがいいのだろうか。あくまで主体はハードSFという雰囲気。上手く言えないけど。

そんなわけでこのマンガ、いつもの弐瓶ワールドとはちょっと違う、だいぶコメディ寄りの作品になっているので弐瓶ビギナーにもオススメです。これを機に弐瓶作品を読んでいくのもいいかもしれません、引きずり込まれても責任は持てませんが(笑)。

では今回はこの辺で、また次回ノシ

ついに来た!月額500円で電子書籍版モーニングが読める時代

正直に言えば、新しい手帳を買ったっていう割とどうでもいい記事を用意してた。でもお昼過ぎにびっくり、いやついに来たか!というニュースを見てしまったので、慌てて記事を書いた。マンガ好きとしては話題にしないワケにはいかないでしょうコレ(笑)。


タイトルにもある通り、月額500円で週刊誌のモーニングがiOS搭載の端末(=iPhone,ipad,ipod touch)で読めるようになった。最適化された誌面は、拡大縮小はもちろん見開きページの1枚表示にも対応している。書店に行かなくても好きなタイミングで読めるというのも大きいと思う。さらに、自分が購読を開始した後のバックナンバーはいつでも読めるようになるとのこと。

あと地味に嬉しいのが、23日配信分からかわぐちかいじ「沈黙の艦隊」が電子版限定コンテンツとして復刻連載されるということ。これからも過去作枠という普通の雑誌ではありえない連載枠があるのかもしれない。

唯一残念なのはバガボンドとBILLY BATは読めないというところ。まぁもともとバガボンドは月イチでしか連載してないからどうと言うことはない気もするけど・・・井上雄彦と浦沢直樹、この二人は他の出版社との兼ね合いもあったんだろうか。井上先生は紙の上での表現にこだわりがありそうな気がしないでもない。とにかく、週刊誌が月額500円で読めるというのはなかなかのインパクトがあるニュースなんじゃあないだろうか。


個人的な感覚から言えば、遅いよ!と言いたいところなんだけど、業界初というトコロと月500円という点を見れば良くやった!と言っていいと思う。モーニングは1冊330円なので、4週で1320円、手元に現物は残らないとはいえ元値の4割以下という価格設定は、勇気ある決断と言えるだろう。

にしてもそれで採算合うんだろうか。たとえば元の購入者の1割が電子版に流れた場合、元の利益を新規電子版読者でカバーするためには16%程度の増が必要になる。もちろん製本や流通の諸コストがゼロになるとは言え、アプリの開発やデータを置いておくサーバーの管理費などはタダではない。今後この取り組みが成功するかどうかで、同種のビジネスのための試金石となるんだろうな。

宇宙兄弟、ジャイアントキリング、グラゼニ、鬼灯の冷徹、ミリオンジョー、ひらけ駒、きのう何食べた、ゾンビ取りガール(休載中)・・・個人的にオススメする作品もたくさんある雑誌なので、コレを機にモーニング読んでくれる人が増えたら嬉しい(*´ω`*) そしてゆくゆくはマンガ誌はデジタル端末で読むのが普通の世の中にw・・・では今回はこの辺で、また次回ノシ