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2013年05月 の記事一覧

その土地に生きるということ「乙嫁語り」

気付けば久しぶりの1ヶ月に2桁の更新、だいたい3日に一本というペースだけど個人的にはこの辺が限界かな。そういえば昨日ひさびさにカウンターのとこで訪問者数見たら金曜日がやたら伸びててなんでかと思ったら、その日ってハイキュー!!について書いた日なんですね。まだメジャーじゃない面白いマンガを紹介できればというブログでそんな結果というのも嬉しいやら悲しいやら(笑)。そんな感じで、前回の最後に書いた通り森薫先生の乙嫁語りについての紹介です。まぁこれもマンガ好きには十分メジャーな作品ですけどね。

マンガ大賞2011で3月のライオンに敗れ惜しくも2位となり、今年の2013では海街diaryに敗れまたも2位という不遇のマンガ、乙嫁語り。内容は19世紀中央アジアに生きる人々の日常を「嫁」を中心に描くという、マニアックというかもはやニッチなレベルの話。それでも前作エマで萌え文化の象徴であったメイドさんを考証も交えて緻密に描ききったその実力は健在で、その描写力により描かれる日常の圧倒的な存在感がスバラシイ!!

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・・・と聞いておりました(笑)。そう、これだけ話題になっていながら読んだこと無かったんですよね。もちろんこのブログでもマンガ大賞の話はしているので知ってはいたんですが・・・レンタルに置いてないんですもの(笑)。なのでなかなか読む機会に恵まれなかったんですけど、この間マンガ喫茶に行く用事があったのでついでに読んできました。


で、うっひょおおおおお面白れえええええええ!!・・・ってなるマンガじゃあないんですよコレ。なんかええわぁ(*´ω`*)という空気感に満たされたマンガ(笑)。具体的に言えば、前評判通りの描写力によるところが大きくて、刺繍の柄だったり装飾具の緻密さだったり、そういう道具を作るシーンもしっかり描いていたり、そういう細かなトコロに見える牧歌的な日常の雰囲気がいいんだよね。文化を描くということを非常に大事にされてる方なんだなぁという印象で、これって作者の好きなモノ描いてるっていうのがビンビンに伝わってくる、前から言ってるフェティシズムってやつです。作者も後書きで言ってますけど。



コミックナタリーのインタビューより、これはスゴイ


そしてそんな世界に生きる住人の生き生きとした感じが愛おしい。最初に描かれる「嫁」は、当時としては行き遅れの20歳、相手は12歳の男の子という所謂ものすごい姉さん女房なんだけど、この二人のやりとりがむちゃくちゃピュアでね、見てるこっちがにんまりしてしまう。その細かいな文化描写に、あー実際こういう人たちいたんだろうなぁ、ってかこういう時代に生きたかったなぁと思う事間違いなし(笑)。

あと5巻26話,日暮歌という話がものすごい良くて大好きだった。話というほどの話はないんだけど、朝から夜までの日常を1ページ=1コマとして描いていて、マンガというよりは画集・資料集に近い作り(笑)。でもこの手法が作品のテーマ・雰囲気にすごくマッチしていて、原画があったら一枚一枚額に入れて飾りたいと思ったほどで、マンガという枠を超えた瞬間とさえ思った(言い過ぎ?笑)。

(補足:日暮歌は直前直後の話と全くつながりが無く、資料集めが間に合わなかったために急遽描かれた、今まで描きたかったけど描けなかったネタ大放出の回だったらしい(笑)。でもこういうのでいいんだよこういうのでw)



長々と描いたけど一言で言えば「文化の中で逞しく生きる」ということ、それを細かな表現力で見事に切り取っていることが乙嫁語り最大の魅力だと思う。


というわけで乙嫁語りの紹介でした。これは大人と子供、男性と女性では受け取り方がかなり違う作品かもしれませんが、その描写力は国際的にも評価されているので(フランスかどっかで賞もらっているはず)、ゼヒ読んで見てくださいナ。では今回はこの辺で、また次回ノシ
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