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【今週のオススメ】竜の学校は山の上 九井鯨子

お久しぶりです。8月はなかなか忙しくて(&暑くてPCをつける気になれず)どうしてもブログの更新がおっくうになりがちですナ。あとゲームばっかりしてマンガ読んだり映画見たりしてないってのもあるけど(笑)。最近やっと夜はそれなりに涼しくなって、まぁそれでも扇風機さまさまですね、ほんと。

さて、前回前々回とメジャーな作品を紹介したので、今回は割とマイナーな作品でも。この竜の学校は山の上はイーストプレス社から出版された作品集なんだけど、作者がネットや同人誌で発表していた作品が評価されて単行本化までこぎつけたなんとも珍しい作品なのであります。その作風と珍しい出版事情からネットで結構話題になっていて読みたいなぁと思っていたところ、近くの本屋で売っていたので即購入。で、読んでみたんだけど・・・

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面白い!ファンタジー系の作品集ながら現実的な問題とのミックス感というかバランス感がとっても心地よい。例えば表題の「竜の学校は山の上」では、竜が存在する現代の日本で、唯一竜学部の存在する大学での話なんだけど、労働力としても食用としてもコストパフォーマンスが悪すぎて需要のない生物としての竜という設定が斬新で面白い。その割に導入部では「竜の需要が無い現代、竜学部に入学したキミ達に職はない!」とか言っちゃってたりして、深いテーマの割にすんなり入れる作品になっていてマンガとしても上手いなぁという感じ。

他にも魔王を討伐した後の勇者の孤独な里帰りや魔王城再利用の話、背中に翼の生えた少女が進路に悩む話、ケンタウロスが存在する現代社会の雇用問題の話などなど、一見ファンタジーながらしっかりと現実的な話を盛り込んだ設定が光る作品が盛りだくさん。個人的にこういう「ジャンルのお約束」に踏み込んだ作品ってのは結構好きみたい(笑) 先日、細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」を見たときに「おおかみこどもを育てるという」ファンタジーでは割とうやむやにされてきた部分をしっかり描いているのがイイ、と思ったんだけど似たような感じかなぁ。

実はこの作者の作品のいくつかはpixivやらサイトやらネットで読めるみたい。でもこれだけ自分好みの良質な短編を描く人が埋もれてしまうのはもったいないので、ぜひ短編集買ってください(笑) というわけで今回は竜の学校は山の上の紹介でした、ではまた次回ノシ
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